少し幼児の教育に詳しい方であれば巧緻性や指先は幼児期にはよく耳にする言葉ですよね。
指先は第2の脳と言われるくらい、脳の発達と関連があり、知性の向上にも結び付きます。
スキャモンの発育曲線によると人間の脳は3歳~6歳の間に80~90%程度完成すると言われています。
この時期に手を沢山動かしたり様々なものに触れたりすることで数多くの良い刺激を受けることになります。
脳の発達以外にも手を自由に使えることによって、自分でできることも増えていきます。
肉体的な自立が進まずに自分できないことが多いと親に頼ったり依存したりする状態が長く続きます。
指先は知能だけでなく、精神的な自立面でもとても大事なのです。
精神的な自立ができていないお子さまはレッスン中でも片手は親の袖等を掴んでいることがあります。
子は親を自分の片手の代わりにしようとしています。
そういう子に「自分で考えよう」と伝えても、「お母さんやって」と自分の代わりに親に考えさせようとします。
肉体的な自立が知的な自立や精神的な自立を支えていますので、幼児期には指先を育てることが非常に重要です。