1. 外食時の悩み:子どもが騒ぐ理由を理解する
「落ち着いて食事をしてほしい」「騒ぐなら外食を控えた方がいいのかも…」と悩む親御さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、子どもが騒いでしまうのには理由があります。それは「周りが見えていない」からです。
幼児期の子どもは視覚の発達がまだ未成熟です。見える範囲が狭く、特定の対象にしか焦点を合わせられないことが多いため、周囲の状況を把握するのが難しいのです。
2. 子どもの「みる力」は後天的に育てるもの
「みる力」とは、人間の基本的な能力の一つで、後天的に鍛えていく必要があります。幼い子どもは、最初はぼんやりと視界に入っているものを認識しているだけですが、成長とともに以下のような段階を経て発達していきます。
・ぼんやりと見る状態
対象を視界の中に捉えているだけの状態です。
・対象を視る力
特定の物や人をじっくり注視する能力が発達していきます。
・全体を看る力
個別の対象だけでなく、その周囲の状況も視野に入れられるようになります。
・関係性や構成を察る力
物と物、あるいは人との関係性や構成を理解する段階です。
・観る力
見たものから意味や背景を推測し、本質を捉える能力。
このプロセスを支えるためには、日常的な「訓練」が必要です。
3. 「見る力」を育てる遊びや取り組み
「見る力」を鍛えるために、家庭でも取り組める遊びや活動を取り入れてみましょう。
・図形遊び
パズルや積み木など、形や構造を理解する遊びを通じて、視覚的な認識力を育てます。
・指先を使った遊び
折り紙やブロック遊びなどで手先を動かしながら、視覚と手の協調性を高めます。
・言語能力の獲得
絵本の読み聞かせや会話を通じて、言葉と視覚情報を関連付ける力を伸ばします。
こうした活動は「みる力」を促進するだけでなく、思考力や問題解決能力の向上にも役立ちます。
【まとめ】
子どもがレストランで騒ぐのは、「みる力」が成長段階であることが原因の一つです。みる力を後天的に鍛えるためには、日常生活での遊びや活動が重要な役割を果たします。また、外食時には子どもの特性に合わせた工夫を取り入れ、無理のない範囲で楽しい食事の時間を作りましょう。親子で成長を楽しみながら、子どもが社会のルールやマナーを少しずつ身につけていけるよう、あたたかく見守っていきたいですね。