2026年07月16日

【ブログ】学習の習慣化に向けて

夏休みという長期休暇は、子供とじっくり向き合い、新しい学習習慣を形成するための絶好の機会となります。長期の休みを利用して、毎日少しずつでも机に向かう習慣を定着させたいと考える保護者の方も少なくありません。しかし、学習習慣を身につけさせようとする際、初めから毎日プリントを3枚こなす、あるいは1日15分は必ず机に向かうといったように、具体的な量や時間を目標に設定してしまうことは避けるべきです。子どもにとって新しい習慣を導入する初期段階においては、量や時間での目標よりも、一日のなかで決まったタイミングで学習をスタートさせることのみに焦点を当てることが重要です。具体的には、朝食の直後や歯磨きが終わった後など、すでに生活のなかに定着している日々のルーティンの導線上に学習時間を組み込むことがおすすめです。学習を始めることが日常の風景として馴染んでくれば、取り組む時間や問題の量は後から自然と増えていきます。なお、一日のなかで学習をスタートさせるタイミングとしては、脳がリフレッシュされている朝の時間が最も推奨されます。

しかし、いざ学習を始めようとしても、お子さまがスムーズに机に向かえない日もあります。そのような場合には、いきなり頭を使う思考力や数の問題に取り組ませるのではなく、まずは指先を動かしたり、具体物を使ったりする教材から始めることが有効です。手先を動かすことで脳に刺激が伝わり、自然と学習モードへと切り替わりやすくなります。それでもなお学習に取り掛かることが難しい場合は、無理に机に座らせるのではなく、一度学習から意識を切り離すことも一つの手段です。着替えを済ませたり、軽く身体を動かしたりして、全身の血流を良くすることから始めましょう。脳に十分な酸素が行き届いていなければ、子供はどうしても眠気を感じ、思考が鈍ってしまいます。意志の弱さや姿勢の問題とせずに、学習に集中できる状態や環境を親がどのように整えていくかという視点を持つことが不可欠です。

学習に取り掛かった後も、一問や二問を解いただけで意識が他のことに向いてしまうことも子どもにとっては珍しくありません。その際、集中した時間の長さではなく集中の深さに目を向ける必要があります。たとえ数分という短い時間であっても、子供がしっかりと考えて問題に向き合えていたのであれば、それを見つけて頑張っていたことを共有することも重要です。本来、子供は自ら考えることや新しい発見をすることを楽しむ性質を持っています。深く思考できた瞬間を見つけ出し、その達成感を親が言葉にして共有することで、子供は次の学習への意欲を高めていきます。習慣は、初めからあるものではなく創るものです。一度正しい方向へ進み始めると、時間の経過とともに段々とそのスピードを加速させていく性質があります。できないことではなく、日々の中でできたことを一つ一つを見つけて承認し続けることが、長期的な学習習慣の定着へと繋がる確実な道筋となります。