「計算はできるのに、文章問題になると手が止まる」「できるだけ早く計算力を身につけさせたい」。幼児期のお子さまを見て、このように感じることはありませんか。
計算を正確に行う力は大切です。ただし、算数や数学で長く使う力は、答えを早く出すことだけではありません。数の意味を理解し、条件を整理し、自分なりの方法を試す経験が、学びの土台になります。
この記事では、計算力と思考力の関係と、家庭で「生きた能力」を育てるための具体的な関わり方を紹介します。
計算の手順を覚えていても、数が何を表しているのか分からなければ、場面が変わったときに使いにくくなります。たとえば8+7を、答えの15として暗記するだけでなく、「8に2を足すと10になり、残りの5を足せる」と考えられると、数のまとまりや関係が見えてきます。
計算力を急いで先取りするのではなく、次の力と結び付けて育てることが大切です。
小学校の学習が進むと、文章問題や図形問題など、計算の前に「何を求めるのか」を理解する課題が増えます。計算手順を知っていても、必要な条件を読み取れなければ式を立てられません。
だからこそ幼児期は、数字の反復だけでなく、実物を動かして比べる、場面を言葉にする、違いを見つけるといった経験を重ねます。
2個と3個を合わせると5個になる。5個を2個と3個に分けられる。このような関係を、学具や身近な物を手で動かして確かめると、数が記号だけでなく量として理解しやすくなります。
使用している学具は、学材と学具で確認できます。
おやつを同じ数に分ける、買い物で個数を比べる、階段の段数を確かめるなど、生活には数を使う場面があります。「どちらが多い?」「同じにするにはどうする?」と問いかけ、答えを急がずに考える時間をつくります。
間違えたときに大人がすぐ正解を示すと、その問題は解けても、自分で確かめる経験が減ります。「どこまで分かった?」「別の向きから見たらどうなる?」と声をかけ、考えた道筋を待ちます。正解したときも「どうやって分かったの?」と聞くと、理解を自分の言葉で整理できます。
ピグマリオンでは、計算だけを切り離さず、指先・空間・図形・数論理・言語の力を関連づけて学びます。教育の考え方はピグマリオンメソッド、年齢や発達段階ごとの内容はカリキュラムでご覧いただけます。
計算の速さや正確さは大切ですが、それだけで「算数が得意」とは限りません。数を量として感じ、実物や生活の中で関係を確かめ、自分で考え直す経験が、計算を生きた力に変えていきます。
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