今回は、アメリカ在住でピグマリオン学院WEBスクールを3年半続けられているHさんにお話を伺いました。
お子さまのTくんは現在7歳、小学2年生。海外という環境の中で日本語の教材を探し続け、出会ったのがピグマリオンでした。教えない幼児教育を親子で続ける中で感じた変化を伺います。
最初は親の修行でしたね。
そう笑って振り返るHさんですが、その言葉の裏には、親子で積み重ねてきた時間と、少しずつ見えてきた確かな成長がありました。
Tくんは3歳頃まで言葉の発達がゆっくりで、「一緒に遊ぶことさえ難しかった」とHさんは振り返ります。何か特別な勉強をさせたいというより、「親子で一緒に取り組めるもの」「体系的に学べるもの」を探していました。
アメリカ在住という環境では、日本語で学べる教材や教室の選択肢は限られています。通信教材も検討しましたが、海外発送や費用面の課題もあり、オンラインで受講できるピグマリオンは理想的な環境だったそうです。
ピグマリオンを知ったきっかけは、Xのスペースでした。録音から「教育への熱意が伝わってきた」と感じ、その後はご自身でも詳しく調べたそうです。
直感的に「これなら続けられそう」と思いました。
オンラインで続けられることや料金体系にも納得して始め、気づけば3年半継続されています。
始めて最初に驚いたのは、子どもの「分からなさ」でした。例えば点描写は、大人から見ると「同じように写すだけ」に思えます。しかしTくんにとっては、「真似をする」という概念そのものが難しかったのです。
3×3の簡単な問題でさえ苦戦する姿を見て、Hさんは「子どもって、本当にゼロからなんだ」と実感しました。大人の当たり前は、子どもには当たり前ではない。そのことを改めて教えられたそうです。
最初は点描写も折り紙も思うようにできませんでした。それでも、「教えない」「怒らない」というピグマリオンの考え方を信じて続けました。

すると、ある日ふと「できてるじゃん!」という瞬間が訪れます。Hさんは、「気づいたらできるようになっていた」という経験が本当に多かったと話します。
特に印象に残っているのが、折り紙と点描写です。折り紙は小学1年生頃になってから、角をぴったり合わせ、丁寧に折れるようになりました。一方、点描写は約1年かけて少しずつ理解が進みました。
最初は全然できなかったことが、いつの間にか自然にできるようになっていた。
この積み重ねが、親として何より嬉しかったそうです。
最も驚いたのは立体の展開図でした。Hさんが「まだ難しいだろう」と思いながら教材を出すと、Tくんはあっという間に正解したそうです。

その前段階では、3方向知覚や5方向知覚に何か月もかけ、カラーブロックを動かしながら「この面はどう見える?」「反対側は?」と一緒に考えていました。その積み重ねが、展開図の理解につながったのだと実感したそうです。
できないと思っていたのは親だけだった。
Hさん自身も、教育への考え方が変わりました。以前より意識するようになったのは、「親が決めすぎないこと」です。
プリントの枚数もTくんと相談して決めています。本当は10枚やってほしい日でも、「今日は6枚」と言われたら「じゃあ8枚にしようか」と話し合い、本人の意思を尊重しています。
そんな関わりを続ける中で、最近はTくんの方から「今日はピグマリオンやりたい」と言うことがあるそうです。
毎日ではありません。それでも、子どもの方から学びを求める姿を見ると「本当にうれしい」とHさんは笑顔で話してくださいました。勉強ではなく、「考えることを楽しむ時間」として受け止め始めているのかもしれません。
思うように進まない週や、体調・予定で取り組めない日もあります。そんな時でも、Hさんは「ゼロにはしない」ことを意識しています。枚数を減らしても、少しだけでも続ける。その積み重ねが習慣につながっています。
オンラインなので自分たちのペースで続けられること、そして体系的に学べることが大きな魅力です。親子で取り組むので忍耐も必要ですが、その先には子どもの成長をすぐそばで感じられる喜びがあります。
学校や塾だけでは見えない「考える過程」を一緒に見守れることが、ピグマリオンの一番の魅力だと話してくださいました。
今回のお話で印象的だったのは、「教えないこと」を信じ続けたHさんの姿勢でした。子どもができない姿を見ると、つい教えたり急がせたりしたくなるものです。それでも少し待ってみる。その積み重ねが、「できた!」という瞬間を生み出します。
親子で考え、悩み、成長していく時間そのものが、ピグマリオンの大きな価値なのだと改めて感じるインタビューでした。